悪臭(あくしゅう)
嫌なにおい(臭い)のこと。心理的に不快感を感じさせるにおいのことを称する場合が多い。アセトアルデヒド(あせとあるでひど)
青臭い刺激臭をもつ無色の液体で、特定悪臭物質に指定されている。アルデヒドの一種で、化学式CH3CHO。エタナールともいう。有機化学工業の原料、合成染料・プラスチック・合成ゴムなどに使われる。アンモニア(あんもにあ)
特有の強い刺激臭のある無色の気体で特定悪臭物質に指定されている。化学式NH3水に溶けやすく、液化しやすい。 畜産事業場、化製場、し尿処理場等で発生する。イソバレルアルデヒド(いそばれるあるでひど)
バレルアルデヒドの構造異性体。特定悪臭物質のひとつで、むせるような甘酸っぱい焦げたにおいがする。果物や酒の香り成分でもあり、食品添加物(香料)として利用されている。イソブチルアルデヒド(いそぶちるあるでひど)
可燃性の無色の液体で刺激臭を持つ。ほとんどの有機化合物と任意の割合で混ざり合う。 引火点は-17.5℃、発火点は196℃である。オフセット印刷(おふせっといんさつ)
印刷技術のひとつで、じか刷りに対して行われる方法で、版に付けられたインキを一度ゴムブランケットに移しとり、そこから紙の上に転写(offset)する間接印刷方法で、そのためオフセット印刷と呼ばれる。 実際に印刷イメージが作られている版と紙が直接触れないのが特徴。悪臭原因物(あくしゅうげんいんぶつ)
特定悪臭物質を含む気体または水その他の悪臭の原因となる気体または水をのことで、工場その他の事業場からの悪臭原因物の排出が、濃度または臭気指数のいずれかにより規制される。圧力損失(あつりょくそんしつ)
通気したときの抵抗による圧力低下をさす。 吸着剤の場合、粒子の粒経、形状などによりきまる。アロマ(あろま)
ワインやコーヒー、ハーブ、タバコなどの香りに対し用いられ、周囲に広がり嗅覚のみでなく味覚もそそる好ましい香りを「アロマ(芳香)」という。悪臭発生源(あくしゅうはっせいげん)
悪臭の発生源には自動車などの移動発生源、工場や処理場などの固定発生源、アスファルトプラントのような仮設発生源の3種類存在し、悪臭防止法では、固定発生源のみを規制対象としている。悪臭防止法(あくしゅうぼうしほう)
工場やその他の事業場における事業活動に伴って発生する悪臭について必要な規制を行い、その他悪臭防止対策を推進することによって、生活環境を保全し国民の健康保護を目的としている。悪臭防止法施工規則(あくしゅうぼうしほうせこうきそく)
周期指数の算定について定めるほか、特定悪臭物質の規定基準の設定方法、敷地境界線における臭気指数に関わる規制基準の範囲や測定方法、測定を適正に行うことができる者を定めるほか臭気判定士の責務、臭気判定士試験などを定めている。印刷業(いんさつぎょう)
写真や文字や図形などの情報をもとに版をつくり、印刷機械とインキにより紙などに多数複製する技術。 版は、凸版・凹版・平版があり、印刷機には平圧式・円圧式・輪転式などがある。エアゾール型消臭剤(えあぞーるがたしょうしゅうざい)
液体消臭剤を噴霧し、臭気と消臭剤を接触させて臭気を提言されるもので瞬間的な消臭や、即効性のある消臭効果が期待される。 トイレやごみ・汚水・調理臭などから人体まで幅広く使われている。エーテル臭(えーてるしゅう)
MoncrifやZwaardema-kerやAmooreが基本臭としてあげられていますが、Amooreはニ塩化エチレンを標準物質として挙げている。 エーテル集を発する物質として、溶剤臭のアセトン、クロロホルム、ジエチルエーテルなどと類似したものであると考えられる。オルフ(おるふ)
オルフは発生源強度のことであり、1オルフはひとりの標準的な成人から空気汚染物質の発生率のこと。 デンマークのFangerによって提案されたにおいの定義。。オルファクトグラム(おるふぁくとぐらむ)
ヒトの嗅力を測定する装置で、機器操作によって濃度を調整する装置をオルファクトメーターとよび、この装置を用いて官能試験を行う方法をオルファクトメーター法とよぶ。オレオレジン(おれおれじん)
植物の茎根・皮・葉・果実・種子などをアセトンなどの発揮性溶剤で溶剤抽出し、溶剤を留去したものもオレオレジンと称する。 香味があり主に食品香料として使用される。IAQ(あいえいきゅー)
1978年にコペンハーゲンで開催された「室内空気室と気候に関する国際会議」の命名が大きく影響し広く用いられるようになった。 室内空気室の略である。亜塩素酸ナトリウム(あえんそさんなとりうむ)
漂白剤や殺菌剤として用いられ、無水塩と三水塩があり、水分の存在下では、130度から140度で分解する強力な酸化剤である。悪臭苦情件数(あくしゅうくじょうけんすう)
全国の悪臭公害状況を把握する一つの方法として、環境庁が昭和41年から毎年苦情件数の調査を実施している。化学吸着剤(かがくきゅうちゃくざい)
化学反応などにより科学的に吸着を行う吸着剤のこと。共有結合など強い結合を行う。 【対義語⇒物理吸着剤】化学脱臭法(かがくだっしゅうほう)
脱臭方法には大きく「物理脱臭」「化学脱臭」「生物脱臭」などに分けられるが、この脱臭方法の一つ。 化学脱臭法には、(1)薬液洗浄法 (2)化学吸着法 (3)燃焼法 (4)消・脱臭剤法等があり、化学脱臭を行うと臭気成分の分子構造が変化して、無臭あるいは臭気が弱く変化する。化製場(かせいじょう)
動物や家畜の肉、皮、骨、臓器などを原料として、皮革・油脂・肥料・飼料などをつくる施設のこと。設置には都道府県知事の許可が必要になり、魚介類、鳥類を原料とするものも化製場に準ずるものとして規定されている。活性炭(かっせいたん)
非常に発達した多孔質構造を有しており、その微細な穴に多くの物質を吸着させる性質がある。その吸着性能は他の吸着剤には見られない優れたもので、試薬のメチレンブルーで能力で測定することが多い。 用途としては、脱臭、水質浄化、毒物中毒における毒の吸着等で、材料、製法、用途により、繊維状、多彩な形状(粒状、粉末状、ハニカム状、円柱状、破砕状など)に加工されている。 英語名はActivated carbon。環境基本法(かんきょうきほんほう)
昭和42年に制定された公害対策基本法を継承した環境の保全に関する基本法。 国や地方自治体・事業者・国民のそれぞれが果たすべき責務や環境の保全に関する基本的施策などについて規定している。官能試験(かんのうしけん)
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚によって品質の特性を測り人間の感覚の精度や感度を測ることを官能検査という。 悪臭防止法では嗅覚測定法とよばれる。キシレン(きしれん)
o-キシレン、m-キシレン、p-キシレンの3種類が存在し、可燃性で、煤を出して燃える。 石油中に含まれ、各種合成原料としても用いられる。 日本では人体への毒性のため無害の代替品への切り替えが進みつつある。吉草酸(きっそうさん)
発生源として畜産事業場、化製場、でんぷん工場があり、イソ吉草酸はT&Tオルファクトメーターの基準液としても用いられている。吸着フィルター(きゅうちゃくふぃるたー)
活性炭を充填したフィルターで空気清浄機などに用いられる。 多孔板や網を張った容器の内部に吸着剤を充填している。下水処理施設(げすいしょりしせつ)
下水処理施設は下水受け入れ施設、水処理施設、汚泥処理施設やポンプ場まで含めると広範囲にわたるが、末端処理場を指すことが多い。吸着法(きゅうちゃくほう)
捕集した臭気を各種吸着剤が充填されている吸着塔へ通過させ、吸着剤が有する物理的・化学的吸着能により、臭気成分を捕捉して脱臭する方法。魚腸骨処理場(ぎょちょうこつしょりじょう)
魚介類の肉・骨・臓器を原料とし、肥料や魚油などを製造する施設でいわゆるラウンドものとよばれる業態と、水産加工品を中心に処理するものや魚屋などの処理するものがある。グラビア印刷(ぐらびあいんさつ)
凹版印刷の代表的なもので版の凹んだところが画線になり、画線部の版の深浅により印刷の濃淡を表現する印刷である。 一般に乾燥装置を塔して温風を当て、次に冷却ローラーを経て印了となる。カートリッジ補集法(かーとりっじほしゅうほう)
吸着剤を充填したカートリッジに試料ガスを通じて、ガス状微量成分を収集する方法で作業環境中の有害物質の測定には活性炭カートリッジを用いる。回帰分析(かいきぶんせき)
データから回帰式をもとめ、その有効性を検討することを回帰分析といい、予測式の作成には適しているが要因の分析には適していない。回収ボイラ(かいしゅうぼいら)
クラフトパルプ工場の代表的な悪臭発生源。回収ボイラの脱臭対策はDCEを用いる場合と用いない場合があり、大型エコノマイザーで熱回収する方法がある。カーボンモレキュラーシーブ系吸着剤
(かーぼんもれきゅらーしーぶけいきゅうちゃくざい)
回収率(かいしゅうりつ)
最初に存在した物質量に対して、前処理から最終段階まで残った物質量の比または、百分率になる。改善勧告(かいぜんかんこく)
規制地域内の工場やその他の事業場から排出される悪臭原因物が規制基準に適応せずに、不快なにおいにより住民の生活環境がそこなわれたと認めた場合に、発生を減少させるための措置をとるべきことを勧告できるもの。改善命令(かいぜんめいれい)
命令に違反した場合、懲役または罰金の処罰が課せられる悪臭防止法に基づく改善命令。 改善勧告を受けたものがその勧告に係る改善措置を所定の期間内に実施しなかった場合にその勧告に係る措置を命ずるもの。快・不快度表示法(かい・ふかいどひょうじほう)
においに関する快・不快の程度を測定するひとつの方法で、快・不快度は個人差が大きい為、信憑性の点から補助的データとして用いられているにすぎない。海猫香(かいりこう)
ビーバーの雌雄の生殖腺と肛門の間にある一対の腺のうを切り取り、クリーム状の分泌物を乾燥したもので、主に化粧品香料に用いられる。スチレン(すちれん)
重合用のモノマーとして利用される。 天然の樹脂である蘇合香(そごうこう、styrax)の成分でFRP工場やポリスチレン工場から発生する。 特定悪臭物質に指定されており、IARCの発がん性評価ではグループ2Bの発がん性の可能性がある物質として指定されている酢酸(さくさん)
刺激臭と酸味とをもつ無色の液体。化学式CH3COOH。 食品調味料、医薬品、繊維工場、合成樹脂工場、化学工業などで広く用いられる。酢酸エチル(さくせんえちる)
果実臭のする無色の液体。化学式CH3COOCH2CH3。 香料や抽出溶媒として用いられる。酸化剤(さんかざい)
酸化還元反応で、他の物質を酸化して自身は還元される物質のこと。過酸化水素水、オゾン、塩素など。 酸化することにより無臭物質に変化する臭気成分が多くあり、酸化剤は脱臭装置に広く利用されている。 【対義語⇒還元剤】刺激臭(しげきしゅう)
アンモニアなどの臭いがよく刺激臭といわれ、鼻にツーンとくるような三叉神経への刺激であり、感知の機構的には痛覚に近いものである。 そのため、三叉神経が正常であれば嗅覚が失われた嗅盲の人でも刺激臭を感じとることが可能である。し尿処理施設(しにょうしょりしせつ)
し尿は受入れ投入、固液分離後、液体分は嫌気性消化、好気性消化、湿式酸化、化学処理などの方法で処理する。 し尿収集のバキュームカーの臭気から各工程、汚泥処理工程も臭気発生源となる。臭気(しゅうき)
「臭気」と「におい」は同じ意味に使われることもあるが、「におい」は「悪臭」や「香気」などすべてを含む総称で、「臭気」は好まれないにおいをあらわす。 またにおいの物質に関連した表現、たとえば臭気の除去・臭気対策・臭気の影響のように用いられる。三点比較式臭袋法 (さんてんひかくしきにおいぶくろほう)
昭和47年に東京都公害研究所により発表された。嗅覚測定法における臭気濃度の測定法の一つである。 東京都・埼玉県等40程度の地方自治体の悪臭規制ないしは市道要綱に採用されている。敷地境界線(しきちきょうかいせん)
気体排出口および排出水の規制基準の基礎となるもので、悪臭を工場その他事業場の敷地から外には出さないという観点から設けられてた。シックビルディングシンドローム(しっくびるでぃんぐしんどろーむ)
省エネルギー対策で換気量の低減化が図られるようになり、1980年ごろから省エネビルで在室者によるめまい、頭痛、眼・鼻・喉の痛み、平衡感覚の失調、呼吸器系の諸症状など体の不調の訴えが多発した。臭気指数(しゅうきしすう)
(臭気指数)=10log(臭気濃度)臭気濃度(しゅうきのうど)
官能試験法による臭気の数量化の方法の一つ。 無臭の正常な空気で希釈したとき、臭いがしなくなった時の希釈倍数を希釈濃度という。臭気判定士(しゅうきはんていし)
臭気指数規制の導入に伴い、新たに創設された国家資格。 悪臭防止法に基づく市町村の事務である臭気指数の測定について市町村からの委託による測定業務を担当する。獣骨処理場(じゅうこつしょりじょう)
と場や食肉センター、肉加工工場、肉屋などから排出される獣骨を処理して骨粉などを製造する。 天然調味料、ニカワやゼラチンなどを製造する工場もある。触媒式脱臭法(しょくばいしきだっしゅうほう)
排ガス中に含有される臭気の加熱性成分を触媒によって燃焼させ、可燃物質が炭化水素の場合は完全燃焼により炭酸ガスと水になる。飼料工場(しりょうこうじょう)
設備や飼料の種類により臭気の質や強さが異なる。 低濃度臭気には中和消臭剤の適用も有効である。 また、苦情の多い悪臭発生源の一つとされる。水産食料品製造業(すいさんしょくりょうひんせいぞうぎょう)
臭気の発生も業種によって異なるが、原材料置場、廃棄物置場、作業工程、排水路や排水処理施設などがある。 臭気を発生させない管理をすることから検討し、発生臭気や発生状況に対応した防・脱臭術を適用することが重要。サーマルデソープション(さーまるでそーぷしょん)
大気中の微量有機化合物を測定する為に用いられ、試料捕集管に捕集された成分を加熱により離脱し、ガスクロマトグラフに導入する方法。サイクロンスクラバー(さいくろんすくらばー)
円筒状の塔の下下部側面より偏心して接線方向にガスを導入し、遠心力によりミストやダストの粒子を塔壁に衝突させて分離除去し、清澄ガスを塔頂または塔上部側面より排出させる、集じん装置として使用される。最大値モデル(さいだいちもでる)
maxを臭気濃度の推定値として実測値と比較検討するモデルで、においの原因物質の検索や、複合臭気における官能値と物質濃度との対立関係を解析するモデルの一つ。大気拡散式(たいきかくさんしき)
ガス状の物質の大気中における挙動を表現する式の事。 ブルーム式やISCモデルなどがある。堆肥化施設(たいひかしせつ)
有機質廃棄物を微生物の作用により分解して泥状または腐植土壌などにする施設。対象物は下水処理の余剰汚泥、し尿処理の消化汚泥や畜産廃棄物としての畜糞や敷料、農業廃棄物としての野菜残渣やバーク、食品廃水汚泥、レストラン残渣や都市ごみなどである。農家が落葉や家畜ふん尿などを堆積して自然発酵させる堆肥とは区別している。堆肥化施設から発生する臭気は、原料条件、製造施設や管理状態によって違うが、原料と一次発酵槽が主である。発酵槽投入口付近の臭気を減少させる工夫とその臭気をどう捕集するか、CN比の低い原料(窒素の多い原料)は対策が必要で微生物脱臭剤の利用や脱臭装置が必要となる施設も多い。多孔質セラミック
アルミナ、シリカなどからなる脱臭用触媒担持体や空気清浄器フィルターに使用されるハニカム状のセラミックス。原料やセルの構造により、圧力損失、機械強度が違ってくるため、適当なものを選択する必要がある。セラミックスを多孔質粉末に加工して、吸着剤として使用することもある。脱臭(だっしゅう)
臭いの元となる物質や臭気を相対的に感知しないようにすること。 方法としては、希釈、拡散、凝縮、物理的または化学的に吸収、洗浄、吸着、酸化分解、還元分解、 微生物による分解等がある。脱臭効率(だっしゅうこうりつ)
脱臭装置の効果判定に用いる脱臭効果の表示方法は脱臭装置の入口と出口の臭気濃度または臭気指数で判定する。脱臭装置(だっしゅうしょうち)
主な脱臭技術を利用して、装置としてまとめた脱臭装置で大切なことは、フード、ダクトを含めた運転管理と保守点検設備で、正常な脱臭機能を発揮するためにも重要である。脱着(だっちゃく)
吸着剤に吸着された臭気成分を固体表面にファンデルワールス力やその他の相互作用によって吸着剤から除去すること。 加熱・減圧などによって、固体表面からの引力を振り切って離れてゆくこと。トルエン(とるえん)
特定悪臭物質に指定されており、代表的な有機溶剤で、主な発生源としては塗装工程や印刷工程を有する事業場などがある。蓄熱式燃焼法(ちくねつしきねんしょうほう)
経済的な熱燃焼装置として開発されたもの。 蓄熱材を用いて直接的な熱交換法により、熱回収率を90%以上に高めて熱料消費量を大幅に提言する。鋳造業(ちゅうぞうぎょう)
鋳型造型方法の進歩に伴って臭気が問題になってきた。 臭気をどのように捕集するかの工夫から始まり、防脱臭技術としては直接燃焼法、生物脱臭法、薬液洗浄法、触媒式脱臭法などがある。中和法(ちゅうわほう)
一般的には薬液洗浄法における中和法のことで、臭気成分がアルカリ性の場合、硫酸や塩酸の水溶液と接触させ、臭気成分が酸性の場合はカセイソーダなどのアルカリ水溶液と接触させて中和し、いずれも塩類として洗浄液中に固定する方法である。タバコ臭(たばこしゅう)
不快なにおいの代表例として挙げられ、特にオフィスでは体臭とともに空気質に影響する要素である。 臭気対策としては、活性炭フィルターやオゾンなどが利用される。たまねぎ臭(たまねぎしゅう)
硫黄化合物系のメチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化メチルなどの悪臭のイメージによく用いられる。調理臭(ちょうりしゅう)
調理時に発生するにおいや、調理後に空間内に残留したにおいを指し、焼き魚や焼肉などのにおいが問題となることが多い。 悪臭防止法においては、飲食物の調理に伴い悪臭が発生し、周辺地域の生活環境が損なわれることが無い様努めることを責務としている。直接燃焼法(ちょくせつねんしょうほう)
最も古い脱臭方式で燃焼に必要な酸素と共存状態にある時、臭気成分の発火点以上に処理温度を保持し、滞留時間を取ることで臭気成分を瞬時に酸化分解する。 処理温度が高いので燃費が高いのが難点ではあるが、熱エネルギー使用条件に合わせた廃熱回収装置を組み合わせることで、経済ベースに乗った方法として実用化できる。低級アルデヒド(ていきゅうあるでひど)
特定悪臭22物質の中で平成5年に指定されたプロピオンアルデヒド、n-プチアルデヒド、イソブチルアルデヒド、n-バレルアルデヒド、イソバレルアルデヒドおよび昭和51年に指定されたアセトアルデヒドやその他ホルムアルデヒドも含まれる。低級脂肪酸(ていきゅうしぼうさん)
特定悪臭22物質の中で平成元年に指定されたプロピオン酸、n-酪酸、n-吉草酸、イソ吉草酸、その他ギ酸、酢酸も含まれる。ダイアフラムポンプ(だいあふらむぽんぷ)
合成ゴムの膜をモーターによって脈動させ、気体の吸い込みや吐き出しを行う。ポンプ内での臭気成分の吸着が他のポンプに比べ比較的少ない為、臭気の採取によく用いられる。大気安定度(たいきあんていど)
大気安定度は大気の鉛直方向の気温減率に大きく依存し、大気中で乾燥状態の空気塊を断熱的に上下に移動させた場合に生成する温度勾配を乾燥断熱減率とよび、100mの上昇につき0.98度の温度低下となる。大気汚染防止法(たいきおせんぼうしほう)
昭和37年に制定されたばい煙の排出規制等に関する法律を全面的に改正して制定された法律。工場・事業場における事業活動並びに建築物の解体等に伴うばい煙並びに粉じんの排出等を規制。二硫化メチル(にりゅうかめちる)
刺激臭が強く、パルプ製造工場・化製場・し尿処理場などから発生し、特定悪質物質に指定されている。 敷地境界規制基準の範囲は0.009~0.1ppmである。生臭い(なまぐさい)
生魚および生肉のにおいや血のにおいなどの総称。鮮度の落ちた魚介類等から発生するトリメチルアミンなどが代表物質として挙げられる。生ゴミ臭(なまごみしゅう)
調理後に破棄された材料および料理の残飯から発生するにおい。一般的に、廃棄直後は材料あるいはその料理そのもののにおいだが、廃棄2,3日後には腐敗したにおいとなる。主な発生場所は、住宅内では台所、ベランダまたは庭などのごみ置き場、屋外ではごみ集積場、ごみ収集車など。臭気成分としては、硫黄化合物、窒素化合物、低級脂肪酸などがあり、とくにたんぱく質の分解過程で発生する。また、乾燥型、微生物分解型など多種多様な生ごみ処理機が開発、販売されており処理過程で発生するにおいの問題もある。におい(におい)
物から発散されて、鼻で感じる刺激。かおり・くさみなどの感覚。 「におい」の表記には「匂い」、「臭い」があるが、「匂い」は快適なにおい、「臭い」は不快なにおいを意味する。「におい」を表す表記にはほかに、、「臭気」、「悪臭」、「香り」、「香気」等がある。 「悪臭防止法」により「悪臭」が公害事例となったり、「香り」を積極的に活用しようとするアロマテラピーなどにおいをめぐる考え方も多様化してきた。においセンサー(においせんさー)
液晶、有機化学物質、生体物質、脂質膜、半導体などさまざまなものを利用した、大気中の臭気を検知して測定するためのガスセンサー。 簡便かつ連続的に臭気を測定し、数値化できることからその必要性は高い。認知閾(値)(にんちいき(ち))
においの濃度を徐々に濃くしていき、そのにおいが何か、またはそのにおいの質やどんな感じのにおいかが表現できるようになった最低濃度を認知閾(値)(耳鼻咽喉科では認知域値)という。におい物質(においぶっしつ)
においの感覚を生起させる物質。 すべての化合物の中で40万種あるといわれているが、気体状で存在する物質のほとんどが、閾値以上の濃度で存在すれば、感覚を生起できる。ノルマル吉草酸(のるまるきっそうさん)
主な発生源として畜産事業場、化製場、でんぷん工場などがありイソ吉草酸はT&Tオルファクトメーターの基準液としても用いられる。ノルマルバレルアルデヒド(のるまるばれるあるでひど)
CH3(CH2)3CHO,分子量86.14,沸点102.5℃,融点-91.5℃,比重0.811特定悪臭物質にしていされており、敷地境界規制基準の範囲は0.009~0.05ppmである。ノルマル酪酸(のるまるらくさん)
特定悪臭物質に指定されており、敷地境界規制基準の範囲は0.001~0.006ppmである。 主な発生源として畜産事業場、化製場、でんぷん工場などがある。内標準法(ないひょうじゅんほう)
性質のわかった物質を基準として、試料中に添加し、目的成分を定量する分析法である。 特定物質のアルデヒド類のガスクロマトグラフ分析法では、ジフェルミアミンを内標準として用いる。におい紙(においがみ)
におい嗅ぎ用として用いる器具のことで、一端に香料または溶剤希釈した香料を染みこませてにおいを嗅ぐ。 比較評価や経時的なにおいの変化過程を検討したりするのに使用できる。におい提示法(においていじほう)
におい瓶法、無臭室法、オルファクトメーター法、におい紙法、におい袋法、注射器法、セントメータ法などの方法がある。においの質(においのしつ)
焦げくさい、腐ったような、果実のようなというような言語表現で表され、においの特性には、質・強度・快・不快度・広播性がある。においの分類(においのぶんるい)
物理化学的性状からは、構成元素、化学的基本構造、官能基などに基づいて分類される。 代表的な分類例として、Amooreは、エーテル臭、樟脳臭、麝香、花香、はっか臭、刺激臭、腐敗臭の7種類に分類される。におい袋(においぶくろ)
形状は25cm四方で、1つの角にガラス管が取り付けられており、ガラス管の先端はシリコン栓により封じられている。臭気濃度を測定する方法の一つである三点比較式臭袋法において使用される袋。二酸化塩素(にさんかえんそ)
パルプ、繊維、小麦粉などの漂白、水の消毒や脱臭などにもちいられ、室温で塩素に似た臭気を有する黄~黄赤色の気体であり、強い酸化性を有する。二次燃焼空気(にじねんしょうくうき)
二段燃焼用に供給する空気のことで、低NOxバーナー用に火焔のまわりから吹き込む二次空気のことをさすことが多い。ハニカム構造(はにかむこうぞう)
ハニカムとは英語で「蜂の巣」という意味で、蜂の巣を輪切りにしたような、六角形を並べた形で作られた構造のこと。軽くて強度があり,自動車や航空機の構造部材として使われる。 脱臭用の触媒担体や活性炭吸着法の一つとして使用されている。他の粒状担体等に比べて圧力損失が小さい。皮革製造業(ひかくせいぞうぎょう)
塩漬された有毛の生皮や屠場等からの原皮を水洗いして、消石灰溶液、酵素脱毛法等で脱毛する。次に酵素でエラスチン(elastin、黄色軟骨組織)を溶出し柔軟化する。もどしからなめしの工程に入る。生皮を形成するたんぱく質に薬品を作用させて腐敗しないよう加工する。植物タンニンなめしや鉱物なめし、アルデヒドなめしメチロールメラニンなめしなどがある。なめし処理後は染色、加脂、乾燥等の仕上げ工程となるが、管理が不十分だと不快な臭気や水質汚濁が問題になる。臭気の最大発生源は排水処理施設である。光触媒(ひかりしょくばい)
光を照射することにより別の物質に化学反応を起こさせる触媒のこと。 脱臭の分野では、光を照射することにより臭気物質の酸化分解活性を高める触媒を指す。酸化チタンなどの金属化合物等に効果があり、冷蔵庫の脱臭等にも利用されている。卑金属触媒(ひきんぞくしょくばい)
貴金属以外の金属を単体や化合物の形で活性物質とした触媒のこと。マンガン、チタン、銅等の酸化物が代表的な卑金属として上げられる。一般的に貴金属触媒に比べて、性能、耐久性が劣るとされている。ペット臭(ぺっとしゅう)
ペットから発生する糞尿などが原因のにおい。 悪臭防止法12条にペットの飼養によって悪臭が発生し周辺地域における住民の生活環境が損なわれることがないよう努めることが求められている。肥料工場(ひりょうこうじょう)
肥料には、無機質肥料と有機質肥料があり、無機質肥料には、窒素、リン酸、カリ肥料をはじめ化学肥料などの複合肥料石灰質肥料などがある。 有機肥料には動植物質起源のもので魚肥・油かす・骨粉や生ゴミ・下水汚泥によるコンポストがある。VOC(ぶいおーしー)
Volatile Organic Compound(揮発性有機化合物)の略で、日常生活における空気環境中で発ガン等の健康リスクをもたらすものとして、規制的措置の強化等が検討されている。フェノール(ふぇのーる)
JIS、日本薬局方、化粧品原料基準に規格が定められている。 無色な石、赤色の結晶または結晶性塊で、独特なにおいがある。 医薬、農薬、染料、合成樹脂、合成香料などの合成原料として多量に用いられている。フィトンチッド(ふぇとんちっど)
樹木などの植物から発生する物質で、多種の植物や動物の成育に影響を与える物質で、森林浴の効用として、木々の発するフィトンチッドが、人体に好影響をもたらす。パージ&トラップ法(ぱーじあんどとらっぷほう)
1970年代初期に考案された方法が有名で、水分析における試料水の前処理法として開発された方法で試料水に含まれる希薄で低い沸点の有機化合物の溶質を低了する為に用いられている無機質化合物の電解質のような解離する溶質の分析には適用されない。パーフューマー(ぱーひゅーまー)
香料素材を調合し香粧品香料を創造する。 調香師になるには、才能と5~10年の経験が必要とされ、公式な資格認定が現在行われていない。ハーブ(はーぶ)
乾燥させたものを煎じてお茶のようにして飲むハーブ・ティーと呼ばれる使い方や料理の風味付けに用いられ、生でサラダに使われたり煮込み料理に使用される香草の総称。パーミエーションチューブ(ぱーみえーしょんちゅーぶ)
低濃度の標準ガスを連続的に発生させるために考案されたプラスチック製の細管で、館内に気化性有機化合物などを封入している。バイアル(ばいある)
スクリューキャップ型やアルミシール型で気密性を保たせたガラス製容器で濃縮、貯蔵、反応、などに使用し、排水中の硫黄化合物濃度の測定では容量100mlのバイアルを用いる。バイオリアクター(ばいおりあくたー)
バイオテクノロジーの主要技術の一つで、生物反応利用技術という意味で、欧米では主に微生物あるいは細胞の培養により物質を生産する装置をさす。配偶法(はいぐうほう)
互いに相違な種類の試料の二組与えて、各々の組の中でランダムにしてパネル提示し、1個ずつ取り出して同種の試料の対を作らせる方法。ハウスホールド(はうすほーるど)
日常生活の生活環境を良好にするために、衣・住を対象として衛生や清潔を目的に使用される製品を指す。破過(はか)
出口ではCo→0となるが、吸着帯が飽和して出口に移動して、濃度を検出される状態のことを指す。 濃度が不検出から検出状態になった時点や、一定の濃度を設定してそれ以上の濃度になった時点を指す場合がある。マスキング法(ますきんぐほう)
ある悪臭が存在する場合、その悪臭よりも強い芳香を出して悪臭成分を抑え込み、匂いを感じさせなくする方法のこと。ミストセパレーター
洗浄集じん装置や排ガス洗浄装置、洗浄式脱臭装置などいわゆるスクラバーからの排ガス中に含まれている液体の微粒子(ミスト)を分離除去する装置。 ミストエリミネーター、デミスターなどとも呼ばれている。ミドルノート
トップノートの次に現れる香りで、30分から1時間後におもに漂う香りを指す。 揮発速度が中程度で、持続時間は約2~6時間、香りの印象を決める役割を担ってくれる。 フローラルノート、アルデヒドノート、スパイシーノートなど。無臭液(むしゅうえき)
日本薬局方の流動パラフィンから選ばれている、特に無臭性の高い液体。 T&Tオルファクトメーターにセットされており、基準臭の希釈剤としても使用される。木炭(もくたん)
木材中のセルロース、リグニンなどが熱分解したもので、木材を炭化して得られる。 近年木炭を利用した河川、スイロ、側溝などの浄化(脱色、脱臭等)および土壌改良材としての用途が注目されている。モニター(もにたー)
悪臭公害におけるモニターとは、臭気発生施設周辺において、常時又は一時的にそこからのにおいを監視する人のことをいう。 現在では嗅覚パネルないしパネルに統一されている。マイラーバック(まいらーばっく)
第二次世界大戦末期に米国ディポン社で開発されたポリエステル樹脂を主成分とするフィルムを材料としたディポン社商標である水洗浄法(みずせんじょうほう)
水洗浄法(みずせんじょうほう)物理的脱臭方法の一つで、水溶性の臭気成分を水に溶解・吸収させる方法。ガス冷却や集じん効果を期待できる場合が多く、脱臭の前処理として利用されることがある。効果のある臭気成分としては、アンモニア・ホルムアルデヒド・メチルアルコール・エチルアルコール・アセトンなどがある。無臭空気(むしゅうくうき)
6段階臭気強度表示法における臭気強度0に相当する空気で、臭気の感じられない空気で、無臭点の基準として使われる。マスクロマトグラム(ますくろまとぐらむ)
GC/MS分析において、時間とイオンの強度関係を示したもので、特定の質量を絞って表示することが出来る。無臭室法(むしゅうしつほう)
小部屋ににおい物質を気化させてファンで濃度が均一になるようにする。自然な雰囲気の中で、複数の被験者に同時に周期を呈示できる利点がある。名義尺度(めいぎしゃくど)
分類や区別をする為に数値を用い、性別の違いのように定性的な違いを示したりする場合に用いる。ミカエリス-メンテンの式(みかえりすーめんてんのしき)
多くの生物反応プロセスで反応速度の実験式として適用可能な式である。酸素反応速度と基質濃度との関係について理論的に導出された式を指す。迷走神経(めいそうしんけい)
12対の脳神経のうち10番目にあたり、咽頭部から喉頭部にかけて分布しており副嗅覚神経のひとつとしてにおい物質に反応する。メチルシクロペンテノロン(めちるしくろぺんてのろん)
発色の結晶性粉末で、甘いナッツの様な香りがある。アルコールには25%ほど溶ける。主に食品の甘い香気を出す目的で用いられ、ナッツ、カラメル、ワインなどの食品香料に添加される。メチルイソブチルケトン(めちるいそぶちるけとん)
特異臭のある液体で、特定悪臭物質に指定されており、境地境界線基準の範囲は1~6ppmで安定した浴剤としてさまざまな用途がある。メチルメルカプタン(めちるめるかぷたん)
甘いメープル・ナッツ様香気を有し、主に食品の甘い香気を出す目的で、用いられ、ワイン・ナッツ・カラメル・珈琲などの食品香料に添加される。モーゼス・カーソン式(もーぜす・かーそんしき)
有風時の排ガス上昇高を測定する式の一つで、実用的なものの一つとして用いられ、運動量と浮力の両者による上昇高の和として求める。また、無風時の式としてはブリッグス式などがある。要綱(ようこう)
環境保全のための行政措置としては、法や条例に基づく正式な改善勧告などによらず、発生源に対する行政指導により環境保全のための対策を進めることが多いが、個別的な指導にとどまらず、一律に要請することとなる。溶剤回収装置(ようざいかいしゅうそうち)
活性炭や繊維状活性炭を使用して熱源・冷却水・排水処理など溶剤蒸気の吸着回収を行う。 高温で小さい性質を利用する熱スウィング法と高圧で吸着容量が大きく低圧で小さい性質を利用する圧力スウィング法がある。薬液洗浄法(やくえきせんじょうほう)
臭気を含む気体と、酸、アルカリ、酸化剤などの水溶液とを気液接触させることによって化学反応を起こし、臭気成分を分解・無効化したり、臭いの弱い成分に変化させ水に溶解・吸収させ、臭気成分を除去する方法。有毒ガス(ゆうどくがす)
臭いの面からの不快感ではなく、急性毒性や慢性毒性などを有し、人の健康に障害を及ぼすガス状物質のこと。 法的にも、具体的な物質名が定められている。有効煙突高(ゆうこうえんとつこう)
実際の煙突の排出口の高さではなく補正された排出口の高さのことで、排煙が持つ熱と吐出速度によるモーメント力により一定高さまで上昇し、最終的に到達する煙軸の高さをいう。 排煙は、煙突から排出される時、吐出速度による運動量や排煙温度による熱浮力を持っているため、煙突から出た後も上昇する。上昇力が弱まり最高到達高度に達するが、この時の高さが「有効煙突高」である。 計算式としては、有風時の『コンカウ式』、無風時の『ブリッグス式』など養鶏場(ようけいじょう)
昭和35年頃に畜産業の悪臭苦情件数のトップを占めていた。 夏の軟便対策から送風、発酵、火力乾燥、天日乾燥、焼却などがあるが最近は堆肥化が多く、脱臭対策はかなり進んでいる。養豚場(ようとんじょう)
畜産業の中では、長い間苦情件数トップをしめていた。 脱臭対策は糞尿対策で、固液分離して、糞は堆肥化、尿はし尿処理する。微生物製剤が脱臭用としてよく使われ、豚舎の清掃が大切で清掃しやすい構造にする事が望ましい。野外拡散実験(やがいかくさんじっけん)
実際の拡散結果にあったものとして求めること、あるいは修正する為のデータを得ることにあり、大気拡散の解析や予測をトレーサー物質を放出し大気中に拡散させて周辺の濃度分布を測定し、気象条件等の観測もあわせて行うことにより、実際の大気拡散状況を把握する手法。薬液洗浄法(やくえきせんじょうほう)
酸やアルカリ、酸化剤などの水溶液と臭気を含む排ガスを洗浄塔内で臭気成分との中和反応や酸化反応により無臭または、臭気の弱い成分に変化させて洗浄液中に固定する方法。誘引剤(ゆういんざい)
昆虫や動物の感覚器官に受容される物質を用いて、昆虫や動物を誘い集める為の製品の総称。 性フェロモンと集合フェロモンに強い誘因性と種選択性がある。誘導体化法(ゆうどうたいかほう)
測定感度を向上できる利点がある時に用い、目的の化合物を反応させ誘導体を生成し分析するほうほうのことになります。ユーカリ(ゆーかり)
原産はオーストラリアで、アフリカやニュージーランド、南米など世界各地に広く栽培されており、フトモモ科の常緑高木。 葉を水蒸気蒸留して得られる精油をユーカリ油とよぶ横だし(よこだし)
法律で規制対象となる施設の範囲を都道府県条例で広げることを「横だし規制」と称し、悪臭防止法では国の法令に違反していない場合において、地方公共団体がその条例で悪臭原因物に関して必要な旨を規定している。溶液吸収法(ようえききゅうしゅうほう)
ガス分析では広く用いられている。特定悪臭物質では、アンモニアやトリメチルアミンの測定に採用され、試薬を溶解させた溶液を入れた吸収びんに試料ガスを通気させて被検物質を補足する方法。溶液導電率法(ようえきどうでんりつほう)
溶液が気体を吸収などすると導電率が変化することを利用した測定法で、主に二酸化硫黄やアンモニアの連続分析などに用いられる。養牛業(ようぎゅうぎょう)
養牛業には乳用牛と肉用牛の飼養があり、つなぎ飼い方式・放し飼い方式がある。臭気の発生は牛自体と排泄ふん尿であり牛舎構造および牛体や牛舎内の管理によって非常に異なる。ラベンダー(らべんだー)
地中海沿岸地方が原産地。 ブルガリア・ロシア・北アメリカ・北海道でも栽培されている。 ラベンダーには鎮痛や精神安定、防虫、殺菌などに効果がり、属名の Lavandula は「洗う」という意味のラテン語に由来する。 これはローマ人達が入浴や洗濯の際にラベンダーを湯や水に入れることを好んだためだという。ラベンダーには様々な原種や品種があり、ラバンジン、スパイク・ラベンダー等がありこれらの花精油も香料として使用される。ローズマリー(ろーずまりー)
地中海沿岸地方原産で、シソ科に属する常緑性低木。 ほとんどが変異種で純正種はほとんどない、最も品質の優れた精油の産地は南フランスである。 生葉もしくは乾燥葉を香辛料として用いる。 また精油は薬にも用いられる。酪酸(らくさん)
ノルマル酪酸は、構造式 CH3(CH2)2COOHの直鎖カルボン酸で、構造異性体にイソ酪酸 (CH3)2CHCOOH がある。 特定悪臭物質に指定されていて、イヌでは10ppb、ヒトでは10ppmまで嗅ぎ分けることができる。 バターの中から得られたのでこの名で呼ばれるようになった。硫化水素(りゅうかすいそ)
硫黄と水素からなる無機化合物で、腐った卵に似た特徴的な強い刺激臭を発し、目、皮膚、粘膜を刺激する有毒な気体である。 化学式 H2S。空気より重く、無色、水に溶けやすい。青い炎をあげて燃え、二酸化硫黄と水になる。 悪臭防止法による規制物質の一つ。硫化メチル(りゅうかめちる)
腐ったキャベツのような不快臭をもつ化学物質で沸点は37.5℃、融点は-83.2℃、化学式は(CH3)SCH3。 薄い場合は、のり、海草など、磯の臭いを連想させる。 悪臭防止法による規制物質の一つ。ラスティングノート(らすてぃんぐのーと)
全体の香りの基礎のなる部分で、ミドルノートに続いて感じられる2~3時間後におもに漂う香りを指す。 揮発性は低く持続性がある。蘭奢待(らんじゃたい)
奈良・東大寺正倉院に残る日本最大の沈香である。 光明皇太后が東大寺に献納した際13Kgあったが、足利義政や織田信長、明治天皇が裁断したため減量した。冷却材(れいきゃくざい)
液体アルゴンが液体酸素の代わりに用いられることもあり、低温濃縮法で資料捕集管を冷却する。 特定悪臭物質の分析では、冷却材として液体酸素が用いられる。ラングミュア式(らんぐみゅあしき)
吸着剤表面への吸着成分の単分子層吸着と吸脱着平衡を仮定し、理論的に導出された吸着等温式。立体化学説(りったいかがくせつ)
においをもつ分子はそれを構成する原子によってではなく、分子が持つ外形によってけいせいされるという仮説。 それぞれ特有な共通の外形があり、それらのにおいを受容する受容部の凹みを示した。竜涎香(りゅうぜんこう)
対外に排出されて海上に浮遊している、マッコウクジラの体内に生じる一種の病的な分泌物ともいわれるもの。流動床式回収装置(りゅどうしょうしきかいしゅうそうち)
流動床式回収装置(りゅどうしょうしきかいしゅうそうち)リリーサーフェロモン(りりーさーふぇろもん)
性フォルモン・集合フェロモン・道しるべフェロモン・刑法フェロモンなどがある。 同種間で言葉の役割をするフェロモンで、それを受容した固体は直ちに特有な行動を示す。冷却凝縮法(れいきゃくぎょうしゅくほう)
水洗浄塔やプレートフィンクーラーなど、有害ガスや臭気の処理方法の一つ。 比較的沸点が高く蒸気圧も高い成分を対象とし高濃度でガス温も比較的高い場合に限られる。ワイドボアカラム
ガスクロマトグラフで使用されるキャピラリーカラムの一種。 内径が0.5mmから0.75mmのカラムのこと。